行政書士ブログ2020年

公証役場や病院・施設との調整

公正証書遺言は、耳の不自由な方、目の見えない方、口のきけない方なども問題なく作成することができます(手話通訳者の立会、筆談など)。

難聴の方や、車椅子の方、寝たきりの方でも判断能力さえあれば、公正証書で遺言を残すことができます(自宅や病室まで、公証人に出張してもらうことができます)。

弊所に公正証書の作成を依頼して頂ければ、障がいのある方の場合の公証役場への事前連絡、自宅や病院・施設での出張作成の手配、車椅子の手配(車椅子がない公証役場もあります)などにも対応いたします。

遺言書作成に関することでしたら、どのような事でも気軽にご相談下さい。

(2020年1月24日)

お墓の名義

お墓にも土地や家屋のように名義があることをご存知でしょうか?

「お墓の名義人=所有者」となりますので、名義人がお墓の処分方法(このまま維持するか、墓じまいするか、改葬・移転するか等)を単独で決定する権限を持ちます。

お墓の名義人が亡くなった場合、名義人を変更しなければ埋葬や納骨を行うことができませんので、忘れずにお墓の名義変更も行いましょう。

※お墓の名義人は長男でなくても構いません。詳しくは墓地の管理者に問合せましょう。

※祭祀財産の承継者の指定は、遺言で行うことも可能です。

※寺院の墓地の場合、宗派の問題、葬儀の形式(例:葬儀をお寺さん抜きで行った等)などでトラブルになる場合があります。必ず事前に住職と相談しましょう。

(2020年1月23日)

生命保険と相続

ほとんどの方がご存知ないのですが、生命保険金は相続財産ではありません。ですので、生命保険金をもらったからといって遺産の取り分は全く減りません。

生命保険には他にも次のような活用方法があります。

■相続放棄をしても生命保険金は問題なく受け取れる。

■遺産分割で揉めていても受取人が保険会社に請求すれば滞りなく支払われる。

■預金口座のように凍結されることがない。

■非課税枠があるので、定期預金で持っておくよりもお得。

上記のほかにも、「遺留分対策に使える」「有効な生前贈与の方法として使える」「納税資金対策として使える」などの活用方法があります。

ただし、ひとつ保険の入り方を間違えると下記のような問題が起こります。

■契約者をよく考えず夫にしたら、保険金にかかる税金が増えてしまった。

■受取人をよく考えず、長男50%、二男50%と割合で指定したら、相続で揉めてしまい保険金を受け取れなくなった。

■受取人をよく考えず「法定相続人」としたら、相続で揉めてしまい保険金を受け取れなくなった。

■遺産をあまりもらえない相続人に保険金をあげようとしたら、その相続人が遺産もきっちり請求してきて、結局ほかの相続人よりも多くの財産をもらってしまう結果となった。

相続で家族がもめないように、困らないようにしておきたいとお考えの方は、早めにご相談頂ければ幸いです。気軽にお問合せください。

(2020年1月22日)

共済金(解約手当金)の受け取り

共済金(解約手当金)の受取人は遺言で指定することができません。

共済契約者の死亡に伴う受給権者が誰であるかは、小規模共済企業法という法律に規定されており、民法の一般原則とは異なります。

【共済金受給権者の順位と範囲】

第1順位 配偶者(内縁関係含む)

第2順位 子(契約者の収入で生計を維持していた者)

第3順位 父母

第4順位 孫

第5順位 祖父母

第6順位 兄弟姉妹

第7順位 その他の親族

(第2順位~第7順位は、契約者死亡当時に契約者の収入で生計を維持していた者)

第8順位 子

第9順位 父母

第10順位 孫

第11順位 祖父母

第12順位 兄弟姉妹

第13順位 曾孫

第14順位 甥・姪

(第8順位~第14順位は、契約者死亡当時に契約者の収入で生計を維持していなかった者)

※受給権者が存在しない場合は、共済金は支給されません。

※生命保険金の受取人は遺言にて変更することができますが、出来れば契約自体を変更されることをおすすめいたします(受取人の変更はいつでもできます)。

(2020年1月20日)

相続ミニクイズ2

[問題1]子どもがいない夫婦の夫が死亡した場合、妻が全ての遺産を相続できるでしょうか?

(答え)夫の「親、祖父母、兄弟姉妹、甥姪」の誰かがいると、妻は遺産の全てを相続することができません。また、遺産の名義変更等も妻だけでは行えなくなります。必ず遺言書を作成しておきましょう。

[問題2]配偶者の連れ子にも相続する権利はあるでしょうか?

(答え)養子縁組届を出していなければ相続する権利はありません。

[問題3]遺留分をゼロにする方法はあるでしょうか?

(答え)権利者が遺留分を放棄してくれればゼロになりますが、現実問題として難しいです。遺留分を低く抑える方法はいくつかあります(専門家にご相談下さい)。

[問題4]介護をした長男の嫁も遺産を相続できるでしょうか?

(答え)条件を満たせば相続人に対して請求することは可能ですが、それよりも義父母に遺言書を残してもらう方が良いです。

(2020年1月14日)

相続ミニクイズ1

[問題1]母の面倒をみる約束で遺産を多めに相続した長男が約束を守らない場合、遺産分割協議を取消すことはできるでしょうか?

(答え)原則できません。遺産分割協議は余程慎重に行わないといけません。ちなみに遺言書がある場合は、約束が守られていないという理由で遺言を取り消すことが可能です。

[問題2]遺産を譲る相手が先に死亡した場合、作成済みの遺言書はどうなるでしょうか?

(答え)遺言を作り直す必要があります。最初の遺言書作成時に「相手が先に死亡した場合はどうするか」という所まで記載しておけば、作り直す必要はありません。

[問題3]婚姻歴が20年以上であれば自動的に配偶者の相続分が増える?

(答え)増えません。遺言書を作成しておく、又は、生前に自宅を配偶者に贈与しておく必要があります。

(2020年1月14日)

養子の子の代襲相続

親よりも子どもが先に亡くなってしまっている場合に、子どもの子(孫)が代わりに相続することができるのですが、これを「代襲相続(だいしゅうそうぞく)」といいます。

子どもが実子の場合は特に問題はないのですが、親よりも先に亡くなっている子が養子の場合は、少々話しが複雑になります。

親と子が養子縁組をした時に既に生まれていた養子の子は代襲相続することができません。これに対し、養子縁組した後に生まれた子は代襲相続できます。

養子の子の生まれた時期が養子縁組より先か後かで相続関係が変わりますので、注意が必要です。

養子縁組の絡む相続関係は間違いやトラブルが起こりやすいので、事前に専門家にご相談されることをおすすめいたします。

(2020年1月12日)

相続放棄の失敗例

相続放棄とは、プラスの財産よりもマイナスの財産(借金やローンなどの負債)のほうが多い場合に相続人が取ることができる方法です。プラスもマイナスも含め、全ての相続財産を放棄するというものです(プラスの財産だけを相続するという都合の良いことはできません)。

この相続放棄で大きなミスを犯される方がいらっしゃるので注意が必要です。

例えば、相続人が母と子の2人だけのケースで、全ての遺産を母に相続させるために、子が相続放棄をしてしまうというミスがあります。

子どもが相続放棄をすると、子の相続権は次順位の相続人にうつってしまいます。子が相続放棄をしてしまうと、母の両親や兄弟姉妹に相続権が発生してしまうのです。

上記のような場合は、家庭裁判所に出向いて相続放棄をするのではなく、母が全財産を相続する(子が0円を相続する)という内容の遺産分割を母子だけで行えば良いのです。これは相続放棄ではなく「相続分の放棄」といいます。

相続手続きや相続対策でミスをしてしまうと取り返しがつきません。必ず事前に専門家までご相談下さい。

※相続放棄は家庭裁判所に申述する必要がありますが、相続分の放棄は相続人同士の協議だけで成立します。

(2020年1月12日)

第188回終活セミナーin文化パルク城陽

令和2年1月11日(土)の午後、文化パルク城陽にて「第188回相続・遺言・お墓・エンディングノートセミナー」を開催し、22名の方にご参加いただきました。

ご夫婦やご友人同士でのご参加者もおられました。

公正証書遺言のこと、生命保険と税金の問題、お墓の移転のこと等について、ご質問して頂きました。

弊所のセミナーは、法律のむずかしい理屈などの話は一切しておりません。実際の生活で役に立つ情報をわかりやすくお伝えすることをモットーに開催しております。

次回は1月24日(金)に京都市右京区太秦にて開催いたします。参加無料ですので、ご興味のある方はお誘い合わせの上、気軽にお越しください。

(2020年1月12日)

第39回シニアなんでも相談会

2020年1月5日(日)京都市役所前地下街ゼスト御池の御幸町広場にて「第39回シニアなんでも相談会」を開催いたしました。

相続、遺言、遺品整理、成年後見、介護、お墓など、終活に関する相談会として毎月1回開催しております(行政書士、遺品整理士、税理士、社労士、石材店など各分野の専門家が対応します)。

当日は、刀剣座さんによるチャンバラショー「初春狸御殿」や、京都太秦チンドン歌謡蛍座さんによるショーなども同時開催いたしました。

次回は2月2日に同所にて開催予定です。気軽にご利用下さい。

(2020年1月6日)

詐害行為取消権と相続

詐害行為とは、「債権者を困らせてやろう」という気持ちで行った財産減らし行為のことをいいます。

債権者には、詐害行為を取り消す権利(詐害行為取消権)がありますが、財産権を目的とする行為しか取り消すことはできないとされています(例:「浪費癖のある妻と別れろ」と債務者の婚姻を取り消すことはできません)。

この詐害行為取消権が相続で問題となることがあります。

例えば、遺産分割協議で、相続人である債務者が債権者を困らせる目的で遺産を他の相続人に相続させたような場合は、この行為を取り消すことができるのでしょうか?

裁判所は、この行為を取り消すことができると判断しました(遺産分割協議は財産権を目的とする行為だという判断)。

これに対して、相続放棄は財産権を目的とする行為ではないので、詐害行為取消権を行使することはできないと裁判所は判断しています。

ただし、裁判は個々の事情を勘案して個別に判断されるものですので、何か問題が起きた時、起きそうな時は、早めに専門家にご相談下さい。

(2020年1月3日)

改正民法施行の年

改正相続法の大部分は2019年の7月に施行済みですが、2020年も大きな改正が施行される年となります。

まず、4月1日に配偶者居住権および改正債権法が施行されます。そして7月10日には、法務局による自筆証書遺言の保管制度が始まります。

どの改正も相続対策に大きな影響を与えるものになります。

昨年7月の改正相続法に関しても、間違った理解をされている方を多くみかけます。

相続の間違った理解は、相続トラブルに直結しますので、まずは専門家に相談して頂きたいです。

本年も弊所は相続や遺言を専門に業務に励む所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。

(2020年1月2日)

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