失敗しない専門家選び
「専門家選びのポイントは2つあります」
「依頼してはいけない専門家」に遺言作成を依頼してしまい、大変な目に合われている方がいらっしゃいます。
当事務所でも、
- 「専門家に依頼して作ってもらった遺言書に不備があり、預金を引き出せない」
- 「専門家に作ってもらった遺言書の内容が不適切だったため、土地の名義変更ができない」
などのご相談を受けることがあります。こちらのページでは、遺言トラブルに巻き込まれないための専門家選びのポイントをお伝えします。
Point 1“信頼できる人物”にまず相談する
- 行政書士、司法書士、弁護士、税理士などの肩書にとらわれ過ぎないことが大事
- 「◯◯士」といった職業に知り合いがいない時は、信頼できて、人脈の広そうな人に相談する
- 上記1について
- 一般の方が相談する専門家を探す際に、
- 「この相談はどの専門家に依頼するのが正しいのだろう?」
- 「あの先生にこんな相談しても専門外ということで断られるのでは?」
などと思い悩まれることがあるようですが、心配することはありません。
もし、専門外の相談だったとしても、きちんとした専門家であれば、信頼できる別の専門家を紹介してくれます。
ですので、「◯◯士」という肩書を気にしすぎず、話しやすい人物、“信頼できる”専門家にまずは相談してみることが大切です。
- 上記2について
- もし、「◯◯士」という職業に就いている知り合いがいない場合は、信頼できて、且つ人脈が広そうな方(例えば、保険の営業さん、不動産屋さん、車の営業さんなど)に相談してみることをおすすめします。
保険の営業や不動産業者は、「◯◯士」と名のつく専門家とつながっていることが多いです。
全く知らない専門家に「飛び込み」「インターネット」「タウンページ」等から依頼するよりも、“信頼できる”人物が紹介してくれた専門家の方が安心です。
また、変な人物を紹介すれば、紹介した側の評価まで下がってしまうので、しっかり仕事をしてくれる専門家を紹介してもらえる可能性が高いです。
Point 2納得出来ない場合は依頼しない
- 「この人は何か合わないな」
- 「遠慮無く話すことができないな」
- 「依頼したのに動いてくれないな」
- 「態度が横柄だな」
などと感じた場合は、相談だけで辞めておき、仕事を“依頼しない”ことが大切です。
専門家選びで失敗している方でよくあるパターンが
- 「せっかく話しを聞いてもらったから、この人にしておくか」
- 「あまり気が進まないが、他に専門家を探すのも面倒だから頼もうか」
という風に、心の底から納得しているわけではないが何となく依頼してしまったというものです。
不適切な遺言が作られてしまうと、後で取り返しがつきません。「もう少し考えます」「家族ともう少し話し合ってからまた連絡します」という表現でよいので、納得出来ない場合は「断る」「依頼しない」ことが大変重要です。